パニック障害の発症から克服までの経験を語る 第1話【3話完結】

2020-10-29

私は2007年にパニック障害を発症し、現在は完治しています。

近年、ますます増加傾向にあるパニック障害をはじめとする不安障害や精神疾患について悩んでいる人の、何かお役に立てたらと思い、私の経験を記事にしました。

極力、刺激的な内容はオブラートに包んで書きましたが、自殺未遂などのネガティブな内容も含まれますので自己責任でお読みください。

パニック障害を発症した日のこと

2007年2月10日。

私は20代前半で、彼氏(現在の夫)と同棲生活をして1年経った頃、この日は彼と2人で関西の某テーマパークに行きました。

早朝から名古屋駅発のバスでテーマパークに行き、夜には帰る予定でした。

前々からこの日をとても楽しみにしていたんですが、テーマパークに着いた時に少し気分が悪くって「バス酔いでもしちゃったかな?」という感じでした。

「バス酔いなんて小学生以来だなー」と思いつつ、「しばらくしたら治るでしょ」と思っていたんですが、喉が詰まるような気持ち悪い状態がずっと続き、乗り物も乗れないし、ご飯も食べられませんでした。

「風邪でも引いちゃったかな?」せっかく行ったのに、ほとんど楽しめなくって残念な気持ちでこの日は帰宅。「一晩寝たら治るでしょ」と、軽く思っていました。

まさかここから、地獄の日々が待っているとは知らずに。

 

喉が詰まってご飯が食べられない

次の日もその次の日もそのまた次の日も、気持ち悪さが治らなかったので「これは、ただの体調不良じゃないぞ?」と思い、”喉が詰まる感じがして、ご飯が食べられない”という自分の症状をネットで調べてみました。

 

たどり着いた答えはヒステリー球でした。

ヒステリー球とは

ヒステリー球とは器質的障害がないにも関わらず喉の奥に何かが当たっているような感覚のことです。その何かが例えば球(たま)のような感覚であるのでヒステリー球と呼ばれます。食べ物を食べたり飲み物を飲んだりする時にはその感じは通常軽減します。この症状は常に気になってしまったり悪くなったりするのでとても不快になります。
(中略)
ヒステリー球はストレスや不安や抑うつ状態から誘発されるようです。ストレスによる緊張が食道平滑筋の異常なスパスムを生み出すといわれ、喉の奥に球があるような感覚になります。

いのうえ内科脳神経クリニック ヒステリー球について

 

この症状、文章で見るだけだとそんなにつらさが伝わってこないかと思いますが、実際経験してみると本当につらいです。
唾を飲み込む、えん下の動作のたびにえずいてしまうような気持ち悪さと不快感があります。
睡眠中以外の全ての時間がその状態であることは、想像以上にストレスを感じます。

 

ただ、この症状がストレスによるものとは考えられませんでした。

というのも当時、嫌々やっていたスーパーのバイトを辞めた数ヶ月後で、同棲中ではありましたが、主婦業をしつつ、漫画の執筆をしていました。
嫌だったスーパーのバイトは辞められたし、主婦業も漫画の執筆も、私にとっては好きで得意なことでしたので、特にストレスは見当たらなかったのです。

 

不調の原因も直し方もわからない不安な日々

原因がわからないまま、毎日ほとんど何も食べられない生活が1ヶ月ほど続きました。
大好きなコーヒーも飲めなくなり、水を少しずつ飲むのがやっと。
大袈裟でなく本当に、青椒肉絲のピーマン1本しか食べられない、そんな状況でした。
会社員として働く彼のために、ご飯を用意しなければいけなかったので、毎日なんとか頑張って作っていました。外食に頼るほどの経済力はなかったので。
外出も必要最低限の買い物しかできなくなりました。

 

自分なりにネットで調べて、ヒステリー球の改善に効くと書かれていることは色々試してみました。

中でも効果があったのは、漢方薬の『半夏厚朴湯』です。これを飲むと、喉の閉塞感が数時間ですが和らぎました。
外出しなければいけない時は、これを飲んで乗り切りました。

 

第2話に続く