パニック障害の発症から克服までの経験を書いてみた 第3話【3話完結】

2020-10-29

私は2007年にパニック障害を発症し、現在は完治しています。

近年、ますます増加傾向にあるパニック障害をはじめとする不安障害や精神疾患について悩んでいる人の、何かお役に立てたらと思い、私の経験を記事にしました。

極力、刺激的な内容はオブラートに包んで書きましたが、自殺未遂などのネガティブな内容も含まれますので自己責任でお読みください。

 

第1話はこちら →第2話はこちら

前に進むしかない

同棲中の彼(現在の夫)とは高校時代に出会い、付き合って6年が経っていました。
彼は普段、感情的になることはほとんどない、穏やかな人柄です。

そんな彼が嗚咽しながら、

 

「死んではいけない。そんなことをしても俺のためにも世の中のためにも、何のためにもならない。」

 

と言いました。
彼が泣いたのを見たのはそれが初めてでした。

 

 

今まで私を養い、支え、励ましてくれた彼を悲しませるわけにはいかない。
自らの命を絶つという選択肢はこの時、完全に捨てました。

 

そして、心療内科に通うのも辞めました。

パニック障害と共に生きていこうと決めたのです。

 

パニック障害と共に生きる方法

私は独学で、薬物療法ではなく『認知行動療法』『自然療法』に切り替えました。

認知行動療法とは

「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知に働きかけて、こころのストレスを軽くしていく治療法を「認知療法・認知行動療法」といいます。
認知には、何かの出来事があったときに瞬間的にうかぶ考えやイメージがあり「自動思考」と呼ばれています。
「自動思考」が生まれるとそれによって、いろいろ気持ちが動いたり行動が起こります。
ストレスに対して強いこころを育てるためには「自動思考」に気づいて、それに働きかけることが役立ちます。

こころのスキルアップ・トレーニング

自然療法とは

自然の回復力によって疾病を治癒させようとする方法。

朝倉書店 栄養・生化学辞典

(※心療内科に通っている場合、急に通院を止めるのはオススメできません。服用している薬の種類によっては強い副作用が出る場合があります。担当医師に相談してください。)

 

認知行動療法に関しては↓この本を購入して、実践していきました。

まず、彼に頼らず、1人で外出できるようにしようと思いました。

相変わらず、喉の閉塞感はあり、ご飯も少ししか食べれないし、頬もコケてガリガリだったけど、無視して1人で図書館へ行きました。そこで気になった本、ジャンルとしては、精神世界、自己啓発、スピリチュアル、健康、メンタルヘルスなどを片っ端から読んでいきました。発作が起こりそうになると、図書館の外へ出て深呼吸をしたりしてやり過ごしました。

バスや電車も1人で乗る訓練をしました。扉付近に座ったり立ったりして、何とかやり過ごす練習をしました。
映画館にも(これは彼と2人で)行きました。発作が起きそうになり途中退場してしまいましたが、チャレンジした自分を褒めました。

 

この頃の私は”本の虫”状態で、毎日2〜5冊くらいの本を読みまくっていました。幸い、仕事をしていなかったので時間はたっぷりありました。

色々読んでいた本の中にあった、自己啓発本に書かれていることを片っ端から実践しました。スピリチュアルで非科学的なこともどんどん実践しました。お金に余裕がなかったので、無料または安価でできるものに限られましたが。

 

↓こちらの本は読みやすくてオススメですよ。石井裕之さんの他の著書にもとても励まされました。

 

漢方薬やバッチフラワーレメディを飲みながらですが、フリー漫画家として広告代理店さんとお仕事をしたり、少女漫画家さんのアシスタントをし始めました。

 

↓こちらのレスキューレメディをお守りのように肌身離さず持っていて、不安感やドキドキが起こりそうな時に服用していました。

 

↓漢方薬はこちらを服用していました。

 

“病気だから○○できない”と行動を制限せず、“病気だけど○○する”とチャレンジしていく方向へシフトチェンジしていきました。

もちろん、一朝一夕にできるようになったわけではなく、3歩進んで2歩下がるような、時には1歩も進めず3歩下がるような日もありました。

 

そして、2007年2月10日にパニック障害を発症してから、約2年ほどで完治と言える状況になりました。

 

【終】

 

今現在、病気で悩み苦しんでいるあなたへ

今は毎日がとてもとてもつらいかもしれません。

あなたはもう、頑張らなくても大丈夫。

でも希望だけは捨てないでください。

私の心からのお願いです。

 

まとめ

「もう、一生パニック障害でもいい!それでも私は私の人生を歩いていく!」

 

この諦めにも似た決意が、私を大きく変え、パニック障害の完治を実現できた気がします。

 

『パニック障害の発症から完治までの経験を書いてみた』全3話ととても長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

まだまだここに書ききれていない、パニック障害という経験から得たことが多々ありますので、追々記事にしていきたいと思っております。

私のこうした些細な体験談でも、パニック障害をはじめとした精神疾患を患っている方、また、その他病気を患っている方の参考になりましたら本当に嬉しく思います。